どうしてケガからイップスが始まるのか?
イップス症例
「どうやって良くなったか」
先週の続きをお話ししていきます^ ^
前回の記事はこちら💁
症状のまとめ
大阪 岸和田市 高校2年生A君
ショート 右投げ
🟣投球イップス
症状
A君は高校1年生の秋頃に、ヘッドスライディングで
右肩を亜脱臼し投げれなくなり、
暫くして、投げれるようにはなったのですが、
完全に回復しない状態で騙し騙し投げているうちにイップスの様な症状が出始めてしまい、
高校2年生の頃には試合で何球も暴投を投げてしまう様な症状にまでなってしまった。
イップス治療「どう改善させていったか」
前回お話ししたのが、
🟣肩を痛めてからどの様にしてイップスまで発展したのか
という点でした
では、今回は
この状態をどう改善させていくのか
順番にご説明します。
まず、通常のイップスとの違いは、
A君はヘッドスライディングで肩を痛め症状が完全
によくなっていませんので、肩の可動域が悪い状態です
ですから、ここをしっかり治さないとイップスへの治療をしただ
けではダメです。
ここでの問題点が
①ずっと何カ月も正常な可動域で投げれていない
状態ですので、脳が正常な状態を忘れている事
②そしてかばいながら投げていますので正常な動か
し方も忘れてしまっている事
この2点を正常な状態に戻す事を最優先させなければなりません。
特にA君の
肩の状態は非常に悪かったので、
きちんと正常な肩の状態に戻す必要がありました。
施術で1年近く固まってしまった肩の状態を
良くしていきます。肩は関節の中でも可動域が広いので、ある程度状態が悪くても投げれてしまうんですよね。
1回目の施術
腕を耳の横まで動かすことができない状態で、しかも結構強い痛みが出ていました。
ですので、まずは関節と筋肉、神経の働きを正常の状態にしていきます。
2回目の施術
1回目の施術で治癒力が働きだし、筋肉の硬さや、神経の緊張が緩和してきたので
更に可動域を増やしていきます。
※施術中も選手の要望で練習では投げながら施術を進めていっております
3回目の施術
可動域が増えることで、逆に1年間動かなかった筋肉を使いだし痛みが別の
場所に出始めたみたいなので、更にこの筋肉の緊張を緩めていくことで更に動きを良くしていきます。
4回目の施術
結構硬くなり動きによっては強く痛みも出ていましたので、ちょっと苦労しましたが、
ほぼ4回の施術とフォーム改善で正常な状態に戻り、痛みなく投げれる状態になりました。
正常に動くようになるだけで、だいぶ投球イップスの症状は軽減されましたね。
まだ、たまに送球が逸れるということで、
ここからイップスの治療に取りかかりました。
イップスの大元の原因となる「潜在意識」の治療をしていくのですが、
簡単にいうと、
過去のイップスの元となった、
失敗体験からくるネガティブな感情
を、クリアにしてあげるんです。
当院の十八番ですね^ ^
しかもめちゃくちゃ即効性のある施術で、
選手によったら、その日一回の施術で良くなったりもします!!
では、次回はイップスの最大の原因となる「潜在意識の治療」でどういったことをしていくのか、について詳しくお話しします。